人体の霊的構造に関しては、研究家や心霊主義者グループなどによって様々な解釈が存在する。ここでは神智学系の解釈を中心として、最も標準的と思われる分類を試みた。
 
  

 ヨーガの伝統的な身体の分類では、現実の肉体であり感覚的次元に属する粗大身 (dense body) 、その回りを取り囲む微細な物質からなる微細身 (subtle body) 、さらにその外側に存在する霊的物質からなる原因身 (causal body) の三つの次元に分けられる。

 
 上図では、右側に示した名称がヨーガ系の分類と対応している。左側に示したものは、右側の分類と対立するものではなく、神智学的な世界観に基づく次元の分け方によるものである。アストラル体の指し示す場所が異なるが、エーテル体をより肉体に近い物質的なものと捉え、精妙体の上層部をアストラル体としているだけである。
 
 上図に示したようにアストラル体の詳細な分類として、霊体・魂体・活力媒体が存在しているとするものである。この場合は、精妙体はアストラル体と同義になるか、あるいはアストラル体とメンタルを含めたものをいう。

 日本の心霊主義者ではアストラル体を幽体と呼ぶことが多く、ヨーガ的な分類に従って肉体−幽体−霊体−(霊そのもの、本体)という区分が一般的である。

 また、以下に示すように、各名称には様々な別称がある。
 
名称
別称
アストラル体 発光体(luminous body)、夢体(dream body)
活力媒体 活力体(vital body)
魂体 欲望体(desire body)、感情体(emotional body)
エーテル体 複体(double)、エーテル複体(etheric double)