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オーラルセックス (Oral Sex) について




 オーラル・セックス (Oral Sex) あるいはオーラル・コイトゥス (Oral coitus) は、一般に口唇性交などと訳される、口によって外陰部へ刺戟を与える性的な行為の総称である。

 オーラルは口を使うと意味の語であり、神のお告げを人間の口が語る神託の意味のオラクル (Oracle) や、演説の意味のオレイション (Oration) なども同じ語源の語である。
 オーラル・セックスには大別して次の四種類がある。

d2_oral01.gif  対象箇所による分類では、男性の外性器(主として陰茎)に対して行われるフェラチオと、女性の外性器(陰門、陰核、陰唇)に対して行われるクンニリングスに分けられる。
 次の能動性による分類では、イルマチオという行為が存在する。ラテン語で「乳を与える。吸わせる」という意味のイルマテ (irrumate) という語から派生したものである。この語が、レスボス島の女たち、つまりレスビアンたちによって、陰茎を口に挿入する意味、さらにそこから口を穢すという意味に転化したのである。
 これは行為としてはフェラチオに同じであるが、被行為者側からみて、「舐められる・しゃぶられる」ではなくて「舐めさせる・しゃぶらせる」という能動的な意味を持つ。行為としては、相手の頭を押さえつけ、膣性交での射精へと至る運動と同様に、激しく口腔を突き刺して口中内に射精し陰茎が萎えるまで口に含ませるというものである。つまりサディスティックな意味も含んだ、口唇の強姦である。
 次の分類は、行為者たちの態位によるものである。互いに相手の性器に対する口唇抉擦を行うのが、所謂シックス・ナインである。これはその行為中の形が、69という文字に似ていることから出来た語である。フランス語でも同じく69の意味の、ソワサン・ヌフ (Soixant-Neuf) と呼ばれる。日本語でも同様の意味で巴どりという語があり、世界各国共通で親しまれていたようである。


 オーラル・セックスの用語には様々な同意語・関連語があるので一覧にしてみる。

名称

同意語

意味・関連語

オーラル・セックス
oral sex

オーラル・コイトゥス(oral coitus)
ガマユーシュ(gamahuche:口唇抉擦)
口によって外陰部へ刺戟を与える性的な行為。ジェニタル・キッス(genital kiss:性器接吻)やタング・フリッギング(tongue frigging:舌抉擦)などを含む総称。

フェラチオ
fellatio

コック・サッキング(cock-sucking)
ブロウ・ジョブ(blow job)
吸茎、尺八、フルート
陰茎を口により性的刺激を与えること。吸茎、尺八。フェラチオをする人間をフェレイター(fellator)と呼ぶ。より卑俗な語では、コック・イーター(cock-eater)やコック・サッカー(cock-sucker)などとも呼ばれる。

クンニリングス
cunnilingus

カント・ラッピング(cunt-lapping)
ブロウ・ジョブ(blow job)
舐陰、啜陰、ハーモニカ、吸陰、おなめ、貝ふき、舌人形、なめなめ、菊戴き、花活(はないけ)、饅頭食い
女性の外性器を口により性的刺激を与えること。クンニリングスをする人間をクンニリンギスト(cunnilinguist)と呼ぶ。より卑俗な語では、ラップ・ラヴァー(lap-lover)などとも呼ばれる。

シックス・ナイン
six-nine

ソワサン・ヌフ(soixant-neuf)
ダブル・ガマユーシュ(double gamahuche)
シックスティ・ナイン(sixty-nine)
相舐め、共食い、双女対食、巴どり、さかさ巴、ふたつ巴、サッフォー淫、
互いに相手の性器に対する口唇抉擦を行うこと。異性間、同性間の場合により呼び方が異なるものもある。



last updated 1997/10/05