エロティシズム用語辞典
ここに上げた用語は、主に自作の小説の脚註から
抽出したものであり、少しも体系的なものでは有りませんが、
インターネット上で使用される語などを追加しました。
-A-
- amateur [アマチュア]
- プロではないこと、素人。カメラマンもモデルもプロでないプライベート画像の分類に使用される。
- anal
coitus [アナル・コイトゥス]
- 肛門性交の事。
- anilingus
[アニリングス、舐肛]
- 肛門を舌や唇で刺戟すること。つまり肛門に対するフロタージュ。
- apocrine
glands [アポクリン腺]
- 離出分泌腺。肛門・陰部や腋窩・乳輪などの限られた部位に分布し、細胞原形質を伴った粘性のある分泌物を出す。
- areola
mammae [乳輪]
- 乳首の周囲を囲う輪状の部分。乳暈。小数の汗腺と乳輪腺が存在する。
- ass
[尻、肛門、膣]
- 尻、肛門、膣を意味する俗語。
- asshole
[尻穴]
- 肛門のこと。
- ass man
[アス・マン]
- 1)女性を誘惑し交接するもの。いわゆるナンパ野郎のこと。
2)女性との肛門性交を好む人間のこと。また男性同性愛者を指す場合もある。
- aute-erotism
[オートエロティズム]
- 自己遂情のこと。1898年にハブロック・エリス
(Henry Havelock Ellis1859-1939)が定義した述語。狭義では自慰に同じだが、エリスの定義では直接間接の外部からの刺戟によらない自然発生的な性的活動現象を言う。エリスによれば次のような現象もこの語によって包括される。
一.性的な白昼夢
二.性的な睡眠下の夢
三.ナルシズム(自己陶酔)
四.自慰(手ばかりではなく、多様な方法による自己興奮)
-
Topへ
-B-
- backdoor
[バックドア、裏口]
- 後ろの開口部のことで、つまり尻穴・肛門のこと。アナルセックスを指す場合もあり。
- baiser
[ベーゼ]
- [仏] 接吻、キスのこと。サンスクリット語で口を開くという意味から派生したラテン語系の語。英語系のキスの場合はゴート語の味わうという意味に由来しているので、多少異なる意味合いとなる。
- ball sucking
[玉舐め、玉吸い]
- ballは睾丸の俗語。フェラチオのヴァリエーションのひとつで睾丸を舐めしゃぶること。
- blow
[ブロウ]
- 尺八、フェラチオのこと。
- blowjob
[ブロウジョブ]
- 尺八を吹く。フェラチオを行うこと。単に舐め咥えるのではなく、射精に至らせるような運動を伴ったものをいう場合が多い。いわゆる口ピストンである。
- breast
[乳房、胸]
- 乳腺の位置する部位を指す語。
- breast man
[おっぱい男]
- 女性の胸に対して昂奮する男性のこと。一般に対象は巨大なものが多いので、巨乳マニアである。tits man に同じ。
- boobs,booby
[おっぱい]
- 女性の乳房を示す俗語。breast に同じ。
- buttfuck
[肛門性交]
- 肛門による性交のこと。
- butts
[尻]
- 尻を指す俗語。buttocksと同じ。単数形の場合は片方の臀部。
-
Topへ
-C-
- cass-noisettes
[カスノワゼット]
- [仏] くるみ割りのこと。隠語では膣の締め付けの強いことを意味する。日本語では、膣口付近でおこなうものを「巾着」・「毛巾着」、深部で行うものを「蛸」・「蛸壷」などと分けて呼び、両方を兼ね備えたものは「蛸巾着」と呼ばれる。
- catalepsy
[カタレプシー]
- 一定の姿勢を保ったまま自分の意志で元に戻そうとしない状態。緊張性混迷、ヒステリー、催眠状態にしばしば見られる。
- cervix
uteri [子宮頸]
- 子宮体部と膣との間の部分。
- clavicle
[鎖骨]
- 胸骨と左右の肩の骨を連接する上肢体の一部を形成する骨。語源はラテン語の「小さい鍵」の意味のclavicula
である。
- clitoris
[クリトリス]
- 陰核、陰挺のこと。語源は「閉じた、閉じこめられた」という意味のギリシア語クレイトス(kleitos)
か、「小さい丘」と云う意味のクレイトリス (kleitoris)。尿道口の上部に位置する突起状の組織で、男性のペニスと同じく海面体、亀頭、包皮を備えていて、性的快感を伝える神経もペニスと同じ数だけ集中している。
- coccyx
[尾骨]
- 脊柱の終端部分の尾椎からなる骨。語源はその嘴が尾骨に似ている事から、ラテン語で「かっこう」の意味のcoccyxである。
- coitus
[コイトゥス]
- 性交、媾合、交接のこと。ラテン語の「一緒に」(co)+「行く・集まる」(ire)と云う意味の語
coire の過去分詞形である。
- coprolagnia
[コプロラグニア、嗜糞]
- 糞便に性的昂奮を覚えること。
- commissura
labiorum posterior [後陰唇交連]
- 大陰唇が後端で結合している部位。小陰唇は後端で解離している場合と結合している場合がある。比率はほぼ同等であるという。
- con
[コン]
- [仏] 女性性器、女陰のこと。
- Cowper's
glands [カウパー腺]
- 尿道球腺。性交に際して潤滑材として作用する粘性の液体を分泌する、男子の陰茎の尿道部の両側にある二つの腺。
- cum
[カム]
- comeの別綴り。射精すること、あるいは射精された精液を指す語。
- cunt
[カント]
- 女性器、女陰のこと。カントのボタン
(button of the cunt) はクリトリスを示す英語の俗称。同様の表現には、電気ボタン(electric
button) や快楽の座 (seat of pleasure) などがある。
-
Topへ
-D-
- daisy
chain [デイジー・チェイン]
- 雛菊の輪、転じて連鎖、連続を意味する語。隠語では、三人以上の男女が繋がり合って輪を作る乱交の一形態、「雛菊輪遊び」を指す。
- depilation
[剃毛・脱毛・抜毛]
- 体毛、特に腋毛や陰毛などを除去すること。
- dildo
[ディルドー]
- 張形(はりかた)。勃起男性器の形をした模型。女性が自慰を行う際、あるいは女性同性愛行為をする際の補助道具とするもの。
- Dutch Fuck
[パイズリ]
- 女性の乳房の間に陰茎を挟んで行う性交の形式。
-
Topへ
-E-
- ejaculation [エジャキュレイション]
- 射精のこと。
-
Topへ
-F-
- femme
fatale [ファム・ファタール]
- [仏] 宿命の女。男を破滅させるような美と魅力を持った女のこと。ロマン派芸術家たちが特に好んで主題とした。
- filiform
papilla [糸状乳頭]
- 舌の背面に密生している円柱状の乳頭。食物を舐め取る働きを持つ。
- finger fuck
[フィンガーファック]
- 性的技巧として、指を膣や肛門から直腸に挿入すること。チチラチオのこと。日本語では指ホジが相当か。
- fist fuck
[フィストファック]
- 手全体を肛門から直腸に挿入すること。男性同性愛者だけではなく、異性間性交や女性同性愛、自慰などでも行われる。本来は肛門であるが膣内に挿入するものも含む。
- flower
gate [フラワー・ゲイト]
- 花の門。女性器の雅語。中国語では「華門」が相当する。日本語では、玉門、陰門、朱門、赤門などがある。
- fornix
vaginae posterior [後膣円蓋]
- 膣後壁と子宮膣部の間。膣の最奥部。
- four-letter
word [四文字語]
- 猥語、性語のこと。日本語ではおまんこ、英語ではcunt,
fuck などがある。
- frenulum
labiorum pudendi / fourchette [陰唇小帯]
- 後陰唇交連の内側にある粘膜の襞。
- frottage
[フロタージュ]
- [仏] 抉擦のこと。ラテン語の擦ると云う意味の
frico に由来する語。指や舌などで擦る、擽ることによる愛撫を指す。
- fuck
[ファック、性交]
- 性交あるいは性交するを意味する語。激しく動く意味のfukenに由来する語。
-
Topへ
-G-
- gamahuche
[ガマユーシュ]
- [仏] 口唇抉擦。クンニリングスとフェラチオ
を一括した総称だが、主として同性愛行為の場合に用いられる。フランスのエロティックで幻想に満ちた作家、アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ
(Andre Pieyre de Mandiargues 1909- ) の『閉ざされた城の中で語るイギリス人』("L'Anglais
decrit dans le chateau ferme" 1953) に於いては、城の名前
(Gamehuche) に擬せられて使用されている。
- genital
corpuseles [陰部神経小体]
- 神経終末器官の一つ。亀頭やクリトリスなどの陰部の真皮層に存在する。
- genital
kiss [ジェニタルキッス]
- 性器接吻。口唇で性器の愛撫を行なうこと。
- gladius
[グラディウス]
- 男根、ペニスのこと。剣の意味があるこの語を、古代ローマにおいては男性性器に譬えてこう呼んだ。
- glamour
[グラマー]
- 魅力的な女性。モデルなどを指す語。
- gland
of Bartholin [バルトリン腺]
- 大前庭腺。膣の前庭部に開いている腺。粘液質の分泌物を性交時に排出する。エンドウ豆大の大きさで左右に二個存在する。
- glans
[グランス]
- 亀頭。通常陰茎亀頭 (glans penis)
を指す。語源はラテン語で、元々は「どんぐり」の意味であった glans
である。
- Grafenberg
spot [グレーフェンベルグ・スポット]
- 膣の上部前壁の奥にある豆粒大のかたまり。刺戟により性的快感を伝える機能がある。
- Greek
[グリーク]
- 肛門性交を指す語。ギリシアに関連する語は全て元は男性同性愛を指していたが、転じて肛門性交一般を指すようになった。
-
Topへ
-H-
- handplay
[ハンドプレイ]
- 自慰・手淫を行うこと。
- hard core
[ハード・コア、筋金入りの]
- 露骨で性器そのものが見える性行為あるいは性素材を指す語。
- hoden
[ホーデン・睾丸]
- [独]睾丸のこと。
- hypermenorrhea
[過多月経]
- 頻発月経を含んだ月経過多症の事。子宮の充血、鬱血などにより月経の際の出血量が多く凝血がまじる症状。月経周期や出血量、持続日数などの過多一般は、月経過剰
(menorrhagia) と呼ぶ。特に一定の範囲を逸脱していれば月経異状 (menstrual
disorder) であるが、個人差の激しいものであり単純な判別は困難。
-
Topへ
-I-
- incest [近親相姦]
- 肉親間の性交渉のこと。ラテン語の不純を意味する incesrus に由来する語。
-
Topへ
-J-
- joystick [ジョイスティック]
- 楽しみ棒、操縦桿のこと。隠語では陰茎のこと。
-
Topへ
-K-
- kinky [キンキー]
- 縮れた、捩れたを意味する語。変態的な性行動の俗称。
-
Topへ
-L-
- labium
majus pudendi [大陰唇]
- 恥丘下部より始まり膣口を囲んでいる女性外陰部の皺襞(しゅうへき)。
- labium
minus pudenndi [小陰唇]
- 大陰唇の内面にある皺襞(しゅうへき)。
- large
[ラーゲ、態位]
- [独] 性交時における種々の姿勢の事。体格の意味となる体位と書くのは不適当。
- lesbian
[レズビアン]
- 女子同性愛者のこと。ギリシアのレスボス
(Lesbos) 島がサッフォー (SapphoB.C.612?-B.C.557) など多くの女子同性愛者を生んだことからつけられた名称。
- lordsis
[ロードシス]
- 動物学で云うところのメスの性行動パターンの一つ。脊椎を下方に湾曲させ前肢・後肢を伸長させ性器を露出するような姿勢のこと。
- lubrication
[ルブリケーション]
- 発汗現象、潤滑、粘滑。性的興奮によって膣壁から汗が滴るように液体が濾出する現象。
-
Topへ
-M-
- mamelon
[マムロン]
- [仏] 乳首のこと。
- mammary
gland [乳腺]
- 乳房の脂肪体に包まれ胸筋膜状にある皮膚腺。乳管に合流し乳汁を分泌する。
- masturbation
[マスターベーション]
- 手淫、自慰のこと。手を意味するラテン語の
manus と、汚すと云う意味の stuprare を合成した語である manustuprare
に基づく語と云うのが一般的な説。今一つは、人を意味するラテン語の
mas と心を惑わす意味の turbo の合成であるともいわれる。
- Meissner
corpuscles [マイスネル小体]
- 触覚小体のこと。乳頭や指先の皮膚に多く見られる知覚神経の終末装置。細長い松かさ状の形態で、内部は多数の折り重なった細胞からなっている。触覚を関知する受容器。マイスネル
(Georg Meissner 1829-1905) はドイツの解剖学者、生理学者。
- mons
Veneris [恥丘]
- [ラテン] 恥骨結合の上部にある皮下脂肪の強く発達した逆三角形を成す部位。陰阜。一般に、思春期に最も発達し脹らむが、更年期後には窪んで行く。ヴィーナス(ドイツ語読みではヴェニウス)の丘と云う意味であるため、紅臼山(べにうすさん)などの訳語が存在する。
- mont
de Venus [ヴィーナスの丘]
- [仏] 陰阜、恥丘のこと。
- musculs
gracilis [薄筋]
- 足の付根にある筋肉。
- musculus
extensor hallucis brevis [短母指伸筋]
- 足の親指(拇指)を反らせる筋肉。
- musculus
glutaeus maximus [大殿筋]
- 臀部を斜めに走る最大の筋肉。
- musculus
sphincter [括約筋]
- 肛門、尿道などの管状組織を包んで開口、閉鎖などを調節する筋肉。
-
Topへ
-N-
- necrophilia
[ネクロフィリア]
- 屍姦、屍體愛のこと。
-
Topへ
-O-
- olfactory
kiss [オルファクタリー・キス]
- 嗅覚接吻。匂いを嗅ぐこと。かぎ接吻、鼻接吻などと呼ばれるスメル・キッス
(Smell kiss) に同じ。
- onanism
[オナニズム]
- 自慰、マスターベーションのこと。子供を作らないために、精液を地上にこぼしたという、旧約聖書の「オナンの罪」に基づく語であり、本来は中絶性交
(coitus interrupts) を指す。
- oral
[オーラル]
- 口唇を意味する語。オーラル・コイトゥスの略語として口を使って行う性的行為を指す。フェラチオやクンニリングスなど。
- oral
coitus [オーラル・コイトゥス]
- 口によって外陰部へ刺戟を与える性的な行為の事。女性器に対するクンニリングス
と男性器に対するフェラチオなどの行為を総称した語。
- orgasmus
[オルガスムス]
- [独] 性交快感極期、絶頂快感のこと。アクメ
(acme) に同じ。膨張する、膨らむを意味するギリシア語のオルガン
(Organ) に由来する。興奮、緊張、絶頂、解消の四段階の女性の性的反応サイクルの三番目にあたる。
- orgy
[乱交、乱痴気騒ぎ]
- 一般に、飲酒や麻薬の摂取などを行ないながら複数の男女が無差別に行う性行為のこと。デュオニソス神を称える儀式に由来する語。
- orificium
externum uteri [外子宮口]
- 子宮腔の膣への開口部。
- ovary
[卵巣]
- 男性の睾丸に相当する女性の生殖腺。卵子を卵管に送り出すと共に内分泌腺としても活動する。
-
Topへ
-P-
- penis
[ペニス、陰茎]
- 二個の陰茎海綿体と一個の尿道海綿体からなる男性の交接器。尿路と精路を兼ねている。語源はラテン語で「ぶら下がる」と云う意味の
pendre から派生した「尾」の意味の penis である。
- penis
captivus [陰茎捕虜]
- 膣括約筋の働きが昂進する事によって、男性器を膣内に拘束してしまう状態になる事。膣痙によるものも含まれる。
- perineum
[会陰]
- 肛門と外陰部との間の部分。広義には骨盤の下口をふさぐ軟組織全体をいう。
- phallus
[ファルス]
- 男性器、陰茎のこと。ギリシア語のファロス
(phallos) に起源を持つ語で、本来はバッカス祭の時などに使用された男根像を指す。男根像の形状から転じて、特に勃起状態の男根を指す場合もある。
- pierce
[ピアス]
- 身体の各部分に孔を開けて輪や鋲を挿入したもの。乳首や陰茎、陰核包皮などの性感帯域に多い。
- piss
[おしっこ]
- 排尿、放尿を指す俗語。
- portio
vaginalis [ポルチオ]
- 子宮膣部。膣の最深部にあり、子宮頸部の膣に面した部位で子宮口が存在する部分。経血の出口であり精子の入口である。Pスポットなどとも呼ばれ、オルガスムスにいたる性的刺戟を感受しやすい場所である。
- preputium
clitoridis [陰核包皮]
- クリトリスの回りを囲み包んでいる皮膚のひだ。単に包皮
(Prepuce / Foreskin) という場合は、一般に男性器の亀頭を囲む陰茎包皮を指す。語源は、「前に」の意味を持つラテン語
prae と、「陰茎」の意味の putium が結合した praeputim である。
- prostate
[前立腺]
- 男性の後部尿道を取り巻くクリの実に似た形の腺。ギリシア語の「前に」(pro)
と「立たせる」(histanai) 意味の pro*stanai に語源を持つ「膀胱の前に立つもの」(prostates)
から派生した語。
- pubic
symphysis [恥骨結合]
- 左右の恥骨 (Pubes [単数形では
Pubis] / pubic bone) が、線維軟骨を介してつながる部分のこと。恥丘内部に当たる。
- pubic hair
symphysis [陰毛・恥毛]
- 性器の上部から周縁部に生える毛。シャムハーレに同じ。
- pussy
[プッシー、猫ちゃん]
- 膣あるいは外陰部を指す俗語。
-
Topへ
-Q-
- queer
[クワイヤー]
- 「変な」を意味する語で、主として男性同性愛者を指す。
-
Topへ
-R-
- rapist
[レイピスト]
- 強姦者、強姦犯人のこと。
- rim
[リム]
- 肛門を舌で舐めること。啜肛のこと。
- rubber
[ラバー]
- ゴム。コンドームの隠語。またフロタージュをする人間を指す語。
-
Topへ
-S-
- sacrum
[仙骨]
- 脊柱の下端部にある五個の仙椎からなる骨。語源は「神聖な骨」と云う意味のギリシア語hieron osteon のラテン語訳 os sacrum である。
- scatology
[スカトロジー]
- 尿や糞便その他の汚物などを研究することあるいはそれらに対する興味のこと。
- schamhaare
[シャムハーレ]
- [独] 恥毛、陰毛のこと。羞恥や陰部の意味のシャムと、毛を意味するハーレの結合した語。
- scrotum
[陰嚢]
- 睾丸、副睾丸及び精管の一部を入れる嚢(ふくろ)。
- semen
flush [精液]
- 男性が射精によって放出する精液を含む液体。
- sex
flush [セックス・フラッシュ]
- 性的紅潮。性的感情の高まりと共に腹部、胸部、顔面などの血管が充血・拡張し紅潮する事。
- sexual
characters [性徴]
- 早期から現れる生殖腺自身の特徴である第一次性徴に対して、思春期前後から生殖腺の発動によって顕著となる両性の特徴を第二次性徴と呼ぶ。女性の場合は月経の開始、乳腺の発達、皮下脂肪の蓄積などが生ずる。
- sixty-nine
characters [シックス・ナイン、69]
- 男生と女性が互いにフェラチオとクンニリングスを行うこと。
- Skene
glands [スキーン腺]
- 副尿道腺。女性の尿道の両側に存在し尿道と並行して走る腺。スキーン
(Alexander Skene 1838-1900) はアメリカの医師。
- smegma
[恥垢、スメグマ]
- 男性の場合は亀頭と包皮の間、女性の場合は小陰唇とクリトリス周辺に溜まる脂腺の分泌物などを指す。語源はギリシア語の「掃除に使うもの・石鹸」の意味のsmegma 。
- spanking
[尻叩き]
- 臀部を手や道具を使用して叩くあるいは叩かれることにより性的刺戟を得る行為。
- spooning
[スプーニング]
- 愛撫、ペッティングを指す語であるが、スプーンを重ね合わすように背後から抱きつく姿勢を指す場合もある。前掲のロードシスと対応する語としては、オスネズミの性行動パターンの一つであるマウンティング
(mounting) に相当する。
- sternum
[胸骨]
- 胸郭の前壁中央部にあり、肋骨と連結する骨。
- suck
[尺八]
- 吸う、しゃぶるの意味で、フェラチオを指す隠語。
-
Topへ
-T-
- testicle
/ testis / orchis / spermary [睾丸]
- 陰嚢内に存在する左右一対の卵型の生殖腺。精巣。Testis はラテン語で「そばに立つ第三者、目撃者」の原義から「証人」・「睾丸」を意味する語。Orchis はギリシア語で植物の「ラン」を意味し、その根の形態が似ている事から睾丸を指すものとなった。
- titilatio
[チチラチオ]
- [ラテン] 探春、索陰、抉擦。男性が指で女性の性器を擦ったり、膣内に挿入し探りあるいは抉りなどして玩弄する事。
- titties
[ティティズ]
- おっぱい。titsのやや幼児語。
- tits
[ティッツ]
- おっぱい。特にデカパイを指す場合が多い。
- tits man
[おっぱい男]
- 女性の胸に昂奮する男性のこと。
- titty fuck,titty fucking
[パイズリ]
- 女性の乳房の間に陰茎を挟んで行う性交の形式。ダッチ・ファックに同じ。
- tongue
frigging [タング・フリッギング]
- 舌抉擦。舌による抉擦のこと。
- toy
[トイ]
- おもちゃ。張形なのどの大人のおもちゃのこと。
-
Topへ
-U-
- urinism
[おしっこプレー]
- 性行為の一部として、尿あるいは排尿行為を用いること。排尿を見せたり、性行為中に排尿することなど。
- urolagnia
[ウロラグニア、嗜尿]
- 尿に対して性的昂奮を覚えること。
- uterus
[子宮]
- 小骨盤腔内にある受精卵を発育させる機能を持つ器官。西洋梨状の形で、上方を底部、下方を頸部その間を体部と呼ぶ。内部を子宮腔と呼び、底辺を上にした二等辺三角形の形をしている。底辺の両側には卵管が開き卵巣に通じている。語源はラテン語で「腹」・「子宮」の意味。
-
Topへ
-V-
- vagina
[ヴァギナ]
- 膣、女陰のこと。子宮に続く管状の器官。女性の交接器であり産道を兼ねる。語源はラテン語の「刀の鞘」の意味のvagina で、古代ローマではグラディウスに対応するものとして、その鞘の意味の、この語を女性性器に例えた。
- vaginismus
[ヴァギニスムス]
- 膣痙、つまり膣痙攣のこと。膣の入り口付近から三分の一位の部分の筋肉が痙攣を起こして収縮する状態。大抵の場合性交不能となる。
- Vater-Pacini
corpuscles [ファーター・パチニ小体]
- 層板小体のこと。クリトリスや会陰、乳房の皮膚の深層、また腸間膜、骨膜などに見られる知覚神経の終末装置。内部に細長い軸があり、それを玉葱の皮のように何層もの上皮細胞が取り巻いている。圧覚を関知する受容器。ファーター
(Abraham Vater 1684-1751) はドイツの解剖学者、パチニ (Filippo
Pacini 1812-1883) はイタリアの解剖学者。
- vestibulum
vaginae [膣前庭]
- 膣口上部の小陰唇に囲まれた部分。vestibulum
は、古代ローマの住宅の前庭のこと。
- voyeurism
[窃視症]
- 他人の性器や性行為を盗み見る事によって性的快感を得る事。隠されたものを見たいと云う本能的な欲求から、見る対象を支配すると云う空想、特定の対象に対してのフェティッシュな欲望など、様々なパターンが存在する。フランス語の「見る」意味の
voir から作られた語。
- vulva
[ヴァルヴァ]
- 女陰、女性器の外陰部。ラテン語で「包むもの・子宮」を意味する
volva / vulva から派生した語。
-
Topへ
-W-
- water sports
[おしっこプレイ]
- 排尿を肉体に受けるあるいは飲尿によって性的昂奮を得ること。
- whipping
[鞭打ち]
- 性的昂奮を得るためにベルトや鞭などで他人をうつこと。flagellationに同じ。
-
Topへ
-X-
- X-rated
[X指定]
- 1969年にアメリカ映画協会が制定した映画の分類。露骨な性描写のある成人用映画のこと。
-
Topへ
-Y-
- yoni
[ヨニ]
- 女性器、女陰のこと。ヒンズー教の一部で最高神の配偶神と同一視されることのある、シャクティ
(Sakti) のシンボルとして祀る女陰像に起源を持つ。対応する語はリンガ
(linga男性器) である。
-
Topへ
-Z-
- zoophilia
[動物嗜好]
- 異性よりも動物により性的昂奮を得ること。
-
Topへ
last updated 1999/01/30